水の都Venezia、何世紀もの間ガラスはこの街を象徴する魅力・神話とされてきた伝説的な素材である。80年代の終わりからStefanoとDaniele Attombriはモードとアートの両分野を踏まえながらガラスの歴史、技法や可能性においてコンテンポラリーな道を再確認してきた。
彼らの作品にはランプ、装飾品などもあるが、特筆すべきはアクセサリーである。(オーダーメードについても同様)彼らのアトリエでは、新しい技法によって広げられたアンティークの可能性、Veneziaならではのビーズ職人の伝統が比類ない作品を創造し続ける。
独創的なルールでオリジナルのフォルムと次元が空間を見出す。つまりVeneziaの伝統である異次元空間の融合である。エスニックとリバティ、銅、銀やムラノの伝統的なガラス、これらの素材が持つ表現力の潜在性が、現代女性の魅力と国際性を熟慮した彼らの作品に独自の個性を与える役割を果たす。彼らの時空を超越した輝きを持つアクセサリーは世界中で愛され、典型的な生産から離れVenezia独自のセンスでもってヨーロッパからアメリカ、そして日本までもたらされている。日本においては、2007年に彼らの功績を称える20周年記念の展示会も開催された。
才能と唯一性を兼ね備えたAttombriのアクセサリーはMore(ミラノの国際宝飾品見本市)において“New Talent 2006”としても認められている。彼らのコレクションは神話からインスピレーションを受けているが、1800年代末から1980年代までのVeneziaのガラス玉やクリスタルガラスの伝統、巧みで秀でたセンスを持った繊細な銀細工と、ムラノのLucio Bubaccoの洗練されたエロティシズムを持つ小さな彫像などの影響を受けている。
彼らは活動を始めた当初からDolce & Gabbana、Romeo GigliやPauly、その他多くのブランドデザイナー達とのコラボレーションにより絶対的な名声を得た。イタリアのファッションリーダーと言われているAntonella Ruggieroもメディアに登場する時には彼らの作品を身につけることでも知られている。